絶賛の「キャロル」が大方の予想に反して、作品賞や監督賞の主要部門で候補に選ばれなかった結果を踏まえると、どうやら、オスカーおじさんは女性同士の愛というテーマが、権威あるアカデミー賞の品格にはふさわしくない…?!と、眉をひそめている風にも解釈できるため、となれば、ケイト・ブランシェットの最優秀主演女優賞の受賞も難しいのでは…?!と連想すると、第88回アカデミー賞の同部門は実質的に、「ブルックリン」 VS.「部屋」の一騎打ち?!と見なせなくもないため、そのライバルに、もう負けたくないかもしれないシアーシャ・ローナンちゃんですが、せっかく、トロフィーを受け取りに来たのに、欠席のブリー・ラーソンに敗北して、ドラマ映画部門の最優秀主演女優賞を奪われてしまいました。とは言え、前述のように保守的なオスカーおじさんの性格からすると、「部屋」よりは、「ブルックリン」の方が好みのはずなので、やっぱり、本命のアカデミー賞にこそ期待を託すしかないかもしれないですね…。
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