現地フランスでも日付けが変わって、もう昨日になった土曜日(5月19日)に、リュック・ベッソン監督に強姦されたという女優が警察に被害を申し出たことで、捜査が進められているらしい…というニュースを、マスコミが報じました。
過去に同監督の映画の2作品に出演したことがあるという被害者の若い女優の名前などの身元については、本人の希望にもとづいて、マスコミでは匿名の扱いとされていますから、ひとまず、女優が売名を目的として、警察に被害届けを出したものではなく、現実に深刻な事件ではないかと受け止められます。
また、昨2017年から頻繁に伝えられてきた映画界の性犯罪スキャンダルの多くが、過去に起きた事件を掘り起こしたものであるのに対して、今回のリュック・ベッソン監督にかけられた強姦容疑は先々週の木曜日の5月10日に、どうやら次回作のミーティングと称して、パリのブリストル・ホテルに呼び出されたらしい被害者が同ホテルの部屋において、暴力によって支配され、強姦を受けた…という起こったばかりの生々しい現在進行形となっています。
捜査中の事件について当然、警察はコメントを差し控え、当のリュック・ベッソン監督も現在、居所がつかめていませんが、同監督の法的代理人はマスコミに対し、被害届けが出されたとされる強姦容疑の一切を同監督が否定したという声明を発表しています。
多額の製作費を投じたSFアクション大作「ヴァレリアン・アンド・ザ・シティ・オブ・サウザンド・プラネッツ」(2017年) の興行が沈没したことにより…、
経済的に厳しい状況に追い込まれたリュック・ベッソン監督の映画スタジオ、ヨーロッパ・コープは再建に向け、配信サービス最大手 Netflix との業務提携を目指すなどしていますが、今のところ話し合いは実を結んでおらず、Netflix 側は慎重に検討し、保留をしています…。
果たして、この強姦容疑が、「レオン」(1994年)や「ニキータ」(1990年)といった名作を過去にモノにした同監督を完全に失脚させてしまうものになるのか?!、北米で今秋10月の封切りが予定されているスリラー映画の最新作「アンナ」の公開の見合わせや、スカーレット・ジョハンソン主演のサイキック・アクション映画の続編「ルーシー 2」が、幻に終わってしまうことにならなければ、よいのですが…。