ポマンティスのポムちゃんたちと一緒に、ディズニーランド・パリに出かけた時の写真の紹介でも予想したように、これまで「ミズ・マーベル」ではなかったマーベルおなじみのエンド・クレジットのオマケのシーンが、ついに最終回では観られましたから、何が飛び出したのか…?!のネタバレを食らう前に、できるだけ早く、第6話の本編をご覧ください…!!
ぼくビリーは映画やドラマの内容を具体的に語るネタバレは絶対に書かず、あくまでも、これから観る人の期待と興味と理解を高めたいだけですから、いよいよクライマックスの最終回となると、本当に内容そのものは何にも書けなくなってくるのですが…、
イマンちゃんのカマラが第5話までの展開で抱え込んでいった相棒のブルーノ(マット・リンツ)、親友のナキア(ヤスミン・フレッチャー)、大キライなゾーイ(ローレル・マースデンちゃん)、それから恋のお相手かと思われたカムラン(リシュ・シャー)といった周囲の仲間たちや…、
お父さん(モハン・カプール)とお母さん(ゼノビア・シュロフ)、お兄さん(サガール・シェイカ)の家族との関係が、それぞれの決着におさまりながら…、
ついにカマラの口から「エムビガンになれ!!」の言葉が飛び出して、ちょっとボーッとしたオタクの少女から未熟なヴィジランテのナイト・ライト、またはライト・ガールを経て、真の戦うヒロインのミズ・マーベルへと進化した最終回は「始まりの物語」の終わりとして、満足のいく出来栄えだったかと思いますが、ただし…、
イマンちゃんのカマラは来年2023年夏の7月28日から全米公開の「ミズ・マーベル2」+「キャプテン・マーベル2」+「ワンダヴィジョン2」の戦うヒロイン映画「ザ・マーベルズ」で帰ってきますから、「始まりの物語」の終わりは同時に「別の物語の始まり」として…、
カマラをめぐる新たな謎のミステリをも提示して、マーベル・ファンの期待を誘いながら、様々な憶測の予想やウワサを導こうとするネタフリもありましたから、現在19歳の「歩くマーベル大百科事典」のイマンちゃんが、13歳の時から投稿を始めて、ほかの大人のマーベルおたくを相手に議論を戦ってきた?!マーベル・シネマティック・ユニバースの掲示板が、イマンちゃん自身のことで盛りあがるかもしれません…?!、それにしても…、
どうして、「ミズ・マーベル」は、マーベル史上どころか近代の映画やドラマの映像作品の最高傑作なのか?!が、ピンとこない人も絶対にいるはずですが、アイドル映画の大家としても知られた故大林宣彦監督は「すべての映画はドキュメンタリーである」の名言を発して、例えフィクションの劇映画でも、出演者の俳優や創り手のその時々の想いをカメラは確実に写しとっていて、役の向こう側にある本人の心模様が映し出されてしまう…といった趣旨の映画論を紐解いていらっしゃいます。そうした大林流の観方をヒントにされると…、
イマンちゃんが、この最終回のリリースに先がけて、届けてくれたメッセージのビデオの紹介でも書いたように、イマンちゃんはカマラであり、カマラはイマンちゃんの現実と架空のふたりの少女は同一人物の関係性ですから、見た目はマーベルの配信シリーズのフィクションの戦うヒロインものですが、イマンちゃん自身が俳優ではない自分は演技はしていない…、カマラは全部わたし自身…
…とも語っているように、17歳から19歳の約2年間にかけて、自分のすべてを「ミズ・マーベル」に捧げてきたイマンちゃんが、物語の主人公のカマラに自分を託して、役と一緒に歩んできた、ひとりの現実の少女の成長のドキュメンタリーになっているから…に他なりません。となると…、
「ミズ・マーベル」の原作コミックから抜け出してきたようなマンガの登場人物が現実にいた!!と言われるイマンちゃんに匹敵する逸材は、まず滅多にいないし、次にいつ現われるのか…?!もわかりませんし、ましてや、ひとりの現実の少女の成長の姿を切りとったドキュメンタリーの側面を含んだフィクションの劇映画やドラマなんて、創ろうと思って、創れるものではありませんから…、
そういう希少な価値からすると日本の青春映画のけして超えられない金字塔のひとつであり、当時14歳の富田靖子さん自身の素の姿が映し出されて、イマンちゃんがカマラで、カマラがイマンちゃんと同じように靖子さんがアイコさんとしか思えない1983年公開の「アイコ十六歳」以来じゃないの?!と言えそうな約40年ぶり?!の「アイコ十六歳」に似た作品の…と書けば、えッ、マーベルと富田靖子さんのデビュー作を並べるの…?!とか、映画評論家のイマンちゃん先生は、シアーシャ・ローナンちゃん主演の「レディ・バード」(2017年)に似ていると言っている…とか思われそうですけれど…、
Trailer :「アイコ十六歳」(1983年)
青春ものとして、ありがちと言えば、それまでですが、ふだんの移動は自転車だったり、お父さんと一緒に屋根の上で語るところや、カマラとゾーイのライバル関係もアイコと紅子のライバル関係に相通じていますし、アイコもカマラも16歳の「ミズ・マーベル」は劇中のカマラを通して、イマンちゃん自身の姿を観てとることができる映画通の人や感受性の豊かな人にとっては、事実上の唯一無二と言える存在の大変に珍しい傑作だから…、
マーベル史上どころか近代の映画やドラマの映像作品の最高傑作という言い方にもなるし、コミックヒーロー映画の決定版的なスペクタクル巨編の大傑作である「アベンジャーズ」の「インフィニティ・ウォー」(2018年)や「エンドゲーム」(2019年)、「ブラック・パンサー」(2018年)などよりも「ミズ・マーベル」のほうが、レビューでは上位の最高に位置づけられている…という、ともすれば矛盾めいた印象は…、
「アベンジャーズ」はまた、いつか作れるだろうけれど、「ミズ・マーベル」はもう作れないから…の絶対的な価値を持っているのに加えて、家族の絆や印パの歴史の悲劇、アメリカの国内でのイスラム教徒への弾圧、日本人も含めたアジア系の人たちへの差別といった現実の深刻なテーマをも採り入れながら、アクションやスーパーナチュラルのワクワクの見せ場を盛り込んで、コミックの実写化はこうあるべき!!とでも宣言してくれたかのような、観ていて本当に楽しい!!と感じさせる泣き笑いの明るいドラマを卒なく描いてみせた100点満点だから…ではないかと思いますし…、
イマンちゃんは地元カナダ・オンタリオ州のマーカムでの「ミズ・マーベル」のプレミア上映で、在学時には知り合いではなかったけれど、高校の後輩にあたる自分と同じ茶色い肌の南アジア系の女の子が自分に抱きついて、泣きながら何度も何度も「ありがとう…」と言われ続けた…という胸がつまった感動の経験を語ってくれていますが、最終回のクライマックスで、イマンちゃんのカマラが「普通なんかない!!」と言うのは、その泣いていた女の子のように自分が何かの弾圧や差別におかれている…と感じている心の痛い人たちへの強い励ましのメッセージであると同時に、逆の立場つまり差別している人たちへの戒めにもなっていたと思います…。
ぼくビリーは「ミズ・マーベル」に出会えたことで、これまで自分が生きてきて、映画やドラマを観続けて、映画の記事を書いてきて、本当によかったなと思います…。ひとりの現実の少女の魅力に寄り添って、架空の物語を紡いでいく…といった昔のアイドル映画では、よくあった定石を思い起こさせる創り方が、いまの時代にあるとは、まったく期待も予想もしていなかったのに、それをマーベルがやってしまった!!の希少な価値の素晴らしい作品である「ミズ・マーベル」は、コミックヒーローものが好きじゃない映画好きの人も、マーベル・シネマティック・ユニバースとは無関係に切り離して、ひとつの青春モノの傑作として、誰もが観るべきです…!!、が、それにしても、マーベル恐るべし…ですね…!!
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