パキスタンに見立てたロケ地のタイ・バンコクの気温が、40度にまで上昇した炎天下での…
格闘アクションの撮影は本当に汗だくになってしまい、衣装を何度も着替えた…！！というイマンちゃんの苦労話を…
小さなミズ・マーベルが聞きだしてくれた第4話の「シーイング・レッド」、つまり「レッド見参！！」では、カマラは戦わなくても…
食事でも汗だくになっていましたが、物語の舞台が、アメリカのニュー・ジャージーから南アジアのパキスタンに移ったことで…、
カマラの相棒ブルーノ（マット・リンツ）や親友ナキア（ヤスミン・フレッチャー）たちのおなじみの顔ぶれが登場しないのは残念ですが、でも、その代わりに…
あらかじめ披露されたチラ見せの本編シーンで期待が高められたアラミス・ナイト（テレビシリーズ「イントゥ・ザ・バッドランズ」）が演じるヴィジランテの…
レッド・ダガーが見参！！し、汗だくのアクションの見せ場が多く盛り込まれたことで、マーベルのヒーロー映画のファンの方にとっては観応えのあるエピソードになっていましたが、そのレッド・ダガーのカリームとの遭遇を、お母さんのムネバ（ゼノビア・シュロフ）と祖母のサナ（サミナ・アーメッド）に告げぬまま…、
カリームを通して、ヴィジランテのリーダーのワリード＝ボリウッド映画界を代表するスターであり、監督のファルハーン・アクタルと出会ったカマラが、自分のルーツを教わりつつ、ヴィジランテのスピリットをも吸収して、家族の前の表向きはオタク少女ながら、でも裏では戦うヒロインに成長し始め、ヒーローのお約束のふたつの顔を重ねようとすることと…、
前回の第3話での行動がもとで、カマラはお母さんのムネバ（ゼノビア・シュロフ）との間にギクシャクが生じたのですが、そのお母さんが、さらに自分のお母さん、つまり、カマラのおばあさんのサナ（サミナ・アーメッド）との間にもギクシャクを抱えてることから、サナとムネバ、ムネバとカマラの女三世代それぞれの母と娘のドラマが重なりあって、家族の絆のテーマが深められたこと、そして…、
かつてはイギリス領のインド帝国という、ひとつの国だったのが、1947年にイギリスから独立にあわせて、インドとパキスタンのふたつの国に分離してしまった歴史を、おばあさんのサナが語るのですが…、
前述のレッド・ダガーズのリーダーのワリードが教えてくれた別次元の存在と、イケメンのカムラン（リシュ・シャー）との恋の始まりかと思いきや、目的のためには手段を選ばないクランデスティンの存在を知ることになった経緯には、もとはひとつの国だったのが、分離から戦争になだれ込んだ印パの悲劇が投影されて、「ミズ・マーベル」の物語と現実の歴史とが重なりあっているかのような印象を与えていましたから…、
この第4話「レッド見参！！」のテーマは「重なる…」かな…とも解釈できそうですが、第1話の運転免許の試験のハプニングが、実は単にイントロのお笑いだったのではなく、このエピソードへの前フリとして、二度あることは三度ある的に重なっていたのも面白くて、感心しましたが、ワリードが語ったカマラの身に起きている事の真相らしい別次元の話から、「シャンチー」（2021年）の別世界のター・ローや、「インヒューマンズ」の都市を連想したマーベル・ファンの方たちもいるようですね…！！
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「重なる…」のキーワードには、マーベル・シネマティック・ユニバースの現在のステージのフェーズ 4 のテーマの「並行世界」を重ねて考えずにはいられませんが、最後は思いがけない状況にイマンちゃんがおちいってしまいますから、その驚きのクリフハンガーのネタバレを食らう前に出来るだけ早く、第4話をご覧ください…！！
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